山佐林業株式会社を設立しました
山佐ホールディングスグループ(代表取締役社長:佐々木 政典)は2022年6月23日に山佐林業株式会社を設立しました。
山佐林業株式会社を設立した背景
当社グループのヤマサハウス株式会社では、年間200棟前後の家づくりを行っていますが、構造材に県産材である「認証かごしま材」を使用するなど、
積極的な地産地消に取組んでいます。
しかしながら、県内の森林・林業を取り巻く課題として、林業の採算性の悪化や森林所有者の高齢化などにより、手入れの行き届いていない人工林や
皆伐されたまま植林されずに放置された森林が増加しつつあります。そのため、将来的に地域の木材が採れなくなったり、山地崩落等の災害リスクが
高まったりすることが懸念されています。
また、ウッドショックや世界的な資源の争奪により原材料高騰や木材の確保自体が難しい状況下に置かれたことから、どのような局面になっても、
これから鹿児島で家づくりをされる方が安心して家づくりを行える体制を整えていくために、そして鹿児島の森林環境を守るために、
当社で「山林を保有し、植林から育林、伐採、そして植林」という一連のサイクルを循環的に取り組む長期安定的な林業経営に参入し、
森林資源の循環利用の促進に尽力するために、山佐林業株式会社を立ち上げました。
(「森林資源の循環利用の促進に関するかごしま県民条例(通称:かごしまみんなの森条例)」が制定されました。(平成29年12月),<https://www.pref.kagoshima.jp/ad01/sangyo-rodo/rinsui/shisaku/29kagoshimaminnnanomorijourei.html >)
今後について
当面は、100haの確保を目標に林業経営基盤の構築に取り組み、伐採によって産出された林産物は、山佐木材株式会社を通じヤマサハウス株式会社で
使用する構造材等として供給していくことを考えています。
段階を経て、社有林のさらなる拡充や経営受託も含めた素材生産など垂直統合モデルの構築、多面的な森林経営管理や近隣県での森林所有も視野に
森林経営の高度化を図っていけたらと考えています。
当社は「鹿児島を鹿児島に関わる人たちにとって もっと、ずっと、住みたい場所にする」を企業使命観に掲げ、これからも鹿児島に住まう方たちが
安心して快適に暮らしていくためのサポートを行っていきたいと考えています。